深い意味は無い。

2001年11月7日
憧れていた人を失った時に、
人の命の、その儚さを知った。
情報だけで出来上がった世界に存在した彼の思いに触れた時、
自分の中に残された、その大きさに気付いた。
そうして自分が「生きている」のだということを、どんな時よりも強く感じた。

いつでも当たり前に傍にいてくれた大切な人を失った時に、
自分の周りには気付けばそこにいてくれることが当たり前になっている大切な人たちが
果たして何人いるんだろう、と思った。
そしてこの先、その人たちを失っていくことの恐怖感に囚われた。
その、重さに気付いた。
それなのに、多分私は失った後も生きて行くことは出来るのだ。
本当に大切なのに、それでも生きていくことが出来るのだ。
生きている意味も見つけられていないのに、何故だか生きることは出来る。
そうして生きていけば、少しずつ少しずつ…多分痛みも消えていく。
こんなに痛くても、そのうち無くなってしまう。
その、大きな罪の意識に囚われた。

それでも大切な言葉を貰って前を向くことが出来たから、今こうしてここに居て。
そうして前を向いた時にやっぱり傍に居てくれた人たちを、
大切にしたくなった。だから、優しくなろうと思った。
その時から前にも増して、
人の幸せが自分にとっての幸せなのかもしれないと思うようになった。
突き詰めていけば所詮、偽善者なんだろうけれど。
それでも、自分なんかよりはずっと、人の方が大切に思える。
同時に、下らない人間はより下らなく見えたけれども。

じゃぁ、自分にとっての自分のためだけにしていることは
一体なんだろうと思った時、意識している中では、
ただ、唯一貴方の事を想うことだけが
私にとっては何に変えても止められない、
自分のためだけにしていることなのかもしれないと思う時がある。
恋愛感情ではないけれど、自分の中では何よりも深い想い。
…貴方を失った時、私はどうなるんだろう、って
たまに考える時があるけれど、答えは出ない。
まぁ、出さなくてもいいんだろうけどね。

ただそこに居てくれる貴方のことを、
私は追っかけていくだけです(笑)

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