言葉というもの。
2001年11月23日僕は今日も、不穏な行動を取る。
嘘をつかなくていい時に嘘をついてしまう。
語らなくてはならない時に、冷たくしてしまう。
愛しているくせに愛せなくなる。
やさしくしなければならない時に、冷たくしてしまう。
人の話を聞くのが我慢できなくなる。
気をつかうのがあほらしくなる。
友情を育てなければならないのに、逃げだしたくなる。
待っていなければならないのに帰ってしまう。
待たなくてもいいのに、いつまでも何時間も待ってしまう。
切りすてればすむことを、捨てきれずに抱えてしまう。
泣けばすむことを我慢してしまう。
笑ってはいけないところで、大笑いをする。
愛してもいないのに、愛しているふりをしてしまう。
ほっておいてほしいくせに愛されようとするのだ。
辻仁成『僕という不可解な存在』
忙しさから不意に開放された時、
何だか心にぽっかり穴が開いて
私は言葉を探しだす。
ふらっと本屋に行って片っ端から気になる題名の本をあたったり、
いつの間にか夜遅くまでネットジャンキーになっていたり。
出会う事がなければ、体が疲れるまで起きている。
決してやらなければいけない事から開放された状況下ではないけれど
その中でも何かを始めたからには、
このまま現実に戻るのは何だか悲しい気がして。
その前に「何か」を手にして帰らなければ。
…そういう思いに、いつの間にか駆られるのかもしれない。
現実は決して悲しい事ばかりではないし
辛い事ばかりでもない。
走る事は嫌いじゃない。
むしろ何かに専念するのは好きなのだ。
けれど、走り疲れて歩き出したその時に、何かが足りなくなる。
そんな時一番心に来るのは
音楽だったり言葉だったりして。
人はきっとこれを癒しと呼ぶんだろうけれど、
私は別に癒しだけを求めている訳ではない。
ただ、何か心に「くる」ものを求めている。
それを手にした後、だからどうだってことはない。
それは何らかの節に不意に出てきたり、
いつの間にか自分のものになっていたりするもので。
だから、心にしまって、そうしていつの間にか忘れて…
それできっといいんだと思う。
…そしてまた、言葉を探す。
いつか、自分の言葉を紡げるようになるために。
嘘をつかなくていい時に嘘をついてしまう。
語らなくてはならない時に、冷たくしてしまう。
愛しているくせに愛せなくなる。
やさしくしなければならない時に、冷たくしてしまう。
人の話を聞くのが我慢できなくなる。
気をつかうのがあほらしくなる。
友情を育てなければならないのに、逃げだしたくなる。
待っていなければならないのに帰ってしまう。
待たなくてもいいのに、いつまでも何時間も待ってしまう。
切りすてればすむことを、捨てきれずに抱えてしまう。
泣けばすむことを我慢してしまう。
笑ってはいけないところで、大笑いをする。
愛してもいないのに、愛しているふりをしてしまう。
ほっておいてほしいくせに愛されようとするのだ。
辻仁成『僕という不可解な存在』
忙しさから不意に開放された時、
何だか心にぽっかり穴が開いて
私は言葉を探しだす。
ふらっと本屋に行って片っ端から気になる題名の本をあたったり、
いつの間にか夜遅くまでネットジャンキーになっていたり。
出会う事がなければ、体が疲れるまで起きている。
決してやらなければいけない事から開放された状況下ではないけれど
その中でも何かを始めたからには、
このまま現実に戻るのは何だか悲しい気がして。
その前に「何か」を手にして帰らなければ。
…そういう思いに、いつの間にか駆られるのかもしれない。
現実は決して悲しい事ばかりではないし
辛い事ばかりでもない。
走る事は嫌いじゃない。
むしろ何かに専念するのは好きなのだ。
けれど、走り疲れて歩き出したその時に、何かが足りなくなる。
そんな時一番心に来るのは
音楽だったり言葉だったりして。
人はきっとこれを癒しと呼ぶんだろうけれど、
私は別に癒しだけを求めている訳ではない。
ただ、何か心に「くる」ものを求めている。
それを手にした後、だからどうだってことはない。
それは何らかの節に不意に出てきたり、
いつの間にか自分のものになっていたりするもので。
だから、心にしまって、そうしていつの間にか忘れて…
それできっといいんだと思う。
…そしてまた、言葉を探す。
いつか、自分の言葉を紡げるようになるために。
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