思うこと。

2005年7月13日 日常
孤独、というものについて思うとき、
いつでも「ねぎを刻む」に出てくる、江國さんの言葉が頭を過ぎる。

「誰にも、天地神明にかけて誰にも、他人の孤独は救えない。」
「…私の孤独は私だけのものだ、と思った。」

一見、冷たい言葉なのかもしれない。
けれど、ただ突き放すようなその言葉が
何故だか孤独に陥った時に、私には一番優しく響く気がする。

例えば、話をじっくり聞いて解決策を練って
できるだけ長い時間一緒に居て。
けれど、それだけでは埋まらないものがある。
困ったことに、孤独というのは原因があるものばかりじゃない。

浸るためにも這い上がるためにも、
孤独に思いっきりダイブして自分に対して
よーし落ち込め落ち込め。ブルーな自分をとことん楽しんでやるぞ、ぐらいの
思い切りが必要なのだ。多分。
一度底辺まで辿り着くと後は浮上するだけ。
浮上してしまうと果たして
切っ掛けがなんだったのかもわからなくなる位の事が多いような気もする。

平坦に見える道にさえ、
そういう穴がときどきぽっかり空いている。

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